嫌いな野菜の人気第一位、ピーマンは克服不可能?
今回は子供が嫌いな野菜で常にトップ3に入ってくるピーマン!
子供がピーマンの何が苦手って、あの独特の「苦味」と「におい」だと思います。
なぜピーマンの苦味の原因
ピーマンの苦みの原因はポリフェノールの一種「クエルシトリン」ということが分かりました。しかし、このクエルシトリンは、ドクダミなどに含まれいる成分なのですが、苦みを持つものではなかったんです。
クエルシトリンが持っているのは苦みではなく「渋み」です。
ではピーマンはなぜ「渋い」のではなく「苦い」のという疑問が出てきますよね。
ピーマンは苦みも独特ですがにおいも強い。
ピーマンは「ピラジン」という香りの成分を持っていて、このピラジンがあの強いにおいを出しているんです。
渋みを持つ「クエルシトリン」に強いにおいをもつ「ピラジン」が加わることで
ピーマンは「苦い」と感じるそうです。
子供は大人よりも味覚が敏感
子供の味覚は大人よりも敏感です。なので、大人でも強い苦味とにおいを感じるピーマンは子供にとったら「よくこんな苦いものを食べるなぁ」と思っているぐらいです。
では、子供にピーマンを克服させるのは無理なのか・・・ということになってくるのかということなんですが時間をかければ食べられるようになると思います。
ピーマン克服術
僕も子供のころはピーマンが嫌いでした。でも今は食べられるようになったし、夏の取れたてのピーマンは苦味が少なくすごく美味しいなぁと思います。
僕が食べられるようになったのは、ピーマンよりも苦味の少ない「しし唐」は食べれたのでしし唐を食べてピーマンに近いあの苦味とにおいに慣れていったからです。
普通のピーマンでも切り方で苦味を抑えることができます。輪切りでなく縦に繊維に沿ってきることで苦味を緩和させられます。そして今は「こどもピーマン」という苦味がなくて肉厚というピーマンが売られているそうです。
こどもピーマンはピーマン克服の救世主
「こどもピーマン」の元になっているのはメキシコで有名な『ハラペノ』というトウガラシで、肉厚でジューシー、生でも熱を通しても非常に美味しい品種ですが、日本ではその強烈な辛さで有名。メキシコ向けトウガラシを育成して行く中で、突然変異で全く辛くない個体が見つかりこの個体から日本に向く『こどもピーマン』の育成が開始したそうです。
そして、こどもピーマンにはあの渋み成分「クエルシトリン」が入っていないのです!
それでもやっぱりピーマンを克服するにはあの「苦味」と「におい」に慣れていくことが大切だと思うので無理に食べさせるのでなく少しでもお子さんに食べてもらいながら克服させてあげてほしいと思います。